9月20日(土)に第10回の活動がありました。
はちみつの流通について考え、全回の活動をふりかえり、最後は閉講式を行うという最終回までモリモリの内容です。
まずは、スーパーなどで売っているはちみつが「国産と輸入のどちらが多いのか?」「輸入量が一番多い国は?」「日本の産地で生産量の多い都道府県の上位3位はどこか?」などを当てるクイズタイムです。
答えをフリップに書き込んで一斉に出すという『クイズ番組形式』です。
次に、紐を使って産地から札幌までの距離を比べてみました。
輸入量の多い中国・アルゼンチン・カナダ・ハンガリーと長野県・熊本県で比較です。
スタート地点の札幌に紐を固定して・・・
どんどん紐を伸ばしていくと・・・
海外組はやっぱり遠いのですが、その中でも1人だけどこまでも距離を伸ばしていき、環境プラザを出て消費者センターに侵入する人が!
その国はアルゼンチンでした。
「こんなに違うんだ~」「遠いね~」という声。
「各産地から札幌まで何で運んでくる?」の問いかけに「船!」「車!」という返事があったのでそれぞれの乗り物で運ぶつもりになって紐を巻きとって札幌まで来てもらいました。
そして、遠くから運んできたものを食べるメリット・デメリットと、近くで採れたものを食べるメリット・デメリットを考えました。
近くで採れたものは「国産だからおいしい!」「安心安全」「値段が安いけどおいしい」、でも「品種改良などが心配」「放射能汚染が心配」といった意見が出ました。
遠くで採れたものは「値段が高い分おいしい」「国産とは違う味かもしれない」、でも「地面に落としたものを料理に使っていたりしたニュースがあったから心配」「値段が高い」「ガソリン代がかかる」とそれぞれ考えて意見を出してくれました。
国産にしても輸入にしても、どちらも良いことと良くないことがあるということがわかりました。
はちみつの価格を調べてみると、国産では1,000円/㎏~2,300円/kgで、外国産は輸入量の多い中国産で220円/㎏でした。
こんなに差があるのはどうしてなのか、さっぱちさんが説明してくれました。
はちみつについて調べてきたメンバーに、「国産と外国産のはちみつが売っていて、外国産のほうが安い場合、どちらを買いますか?」と質問してみました。
すると「お金がある時は国産だけど、貧乏な時は外国産にすると思う」「安全だと思うから国産を買う」など冷静な声を聞くことができました。
メンバーからの要望でさっぱちのみなさんにも同じ質問をしてみました。
「安いから外国産を選ぶかな」「料理にたっぷり使う時には外国産を選ぶこともある」「実家が養蜂をやっていて、そのはちみつを食べて育ってきたから、スーパーで買うことはないけど、もし買うことがあったら国産!」という率直な意見が出ました。
「すごく安いのに"純正はちみつ"と書かれている輸入品は水飴などが入っていることもある。外国産でもブランド化されていて質がよく高価ものもある」という話や、ビル屋上で出合った養蜂の師匠が養蜂を初めたきっかけなどさまざまな話を聞くことができました。
余談ですが、この日来てくれていたさっぱちの一人が師匠の娘さんであることを知り、師匠をリスペクトしているメンバーや環境プラザスタッフに衝撃が走りました(笑)
養蜂を営んでいる家で、どんなふうにはちみつを食べていたのかという興味深い話をしてくれました。
はちみつの流通について知った後は、これまでの活動をふりかえる時間です。
一番印象に残ったことや、生活の中で生かしてみたいこと、これから挑戦したいことをワークシートに記入していきました。
そしていよいよ閉講式!
さっぱちのみなさんも観覧してくれました。
司会者から活動の概要が説明された後・・・
メンバーが一人ずつ「印象に残ったこと」「これから取り組んでみたいこと」を発表しました。
堂々とした大きな声に大人は感心するばかり。
観覧者からの質問にも答えていました。
発表された内容を一部ご紹介!
「養蜂場に行ったことと、大通公園でミツバチを探したことが印象に残った。ミツバチのオスを探すことが難しかった。養蜂場に行って初めて遠心分離器を回したから。」
「はちみつ以外で札幌で採れたものを探してみたい」
「初めての体験だったから採蜜体験が印象に残った。遠心分離器で回すことが大変だったけど楽しかった。ハチの巣箱も初めて見たから楽しかったし、疲れもあったけどやっていて楽しかった。」
「これからはさっぱちの宣伝をする!」
「養蜂場に行ってはちみつを採り、味見をしたことと、大通公園でミツバチを観察したことが印象に残った。ハチも触らせてもらえたので嬉しかった。そして師匠にいろいろなことを教えてもらえたのでありがたかった。大通公園で観察した時は、写真をたくさんとれたし、ハチが水を飲んでいる所も見れたので良かった。また参加したい。」
「これからは、大通公園に行った時にはハチを観察したり、スーパーなどに行ったらなるべく安心な国産のはちみつを食べてみたい。」
次に、修了証とジュニアエコリーダー認定証の授与を行いました。
式の最後は、館長代理のヤマカンからのあいさつでした。
第10回の活動も、最後はこの日の活動をふりかえり、感想を共有して終わりました。
「今日は活動をふりかえってみると、ゲームをしたりはちみつを採ったり、クッキングをしたり、いろいろなことを学んだり遊んだりして楽しかったなと思いました。」
「閉講式をやって楽しかったけど、改めて10回って長いと思った。」
「発表がうまくいったのでよかったです。」
これからも興味を持ったことはどんどん調べて、体験して、周りの人たちに伝えていってくださいね!
環境プラザジュニアエコリーダーとしての活躍を期待しています!
活動の様子がわかる写真やメンバーが作製したパネルなどを環境プラザで展示していますので、ぜひご覧ください♪
環境プラザスタッフ(N★)