札幌市環境プラザでは、多くの方が環境保全活動を自主的に展開できるよう支援するための「札幌市環境保全アドバイザー制度」と、環境教育を行う団体への支援を目的とした「札幌市環境教育リーダー制度」という、講師派遣制度を行っています。
環境保全アドバイザー制度では、環境全般、都市と環境、消費生活と環境、水辺の環境、自然観察・自然保護、アイヌ文化と環境、外国の環境保全、環境教育という分野でそれぞれの専門的知識を持った講師を講演会等に派遣しています。
1月18日(土)に札幌市環境保全アドバイザー制度を利用した、北海道家庭科教育連盟主催の「北海道小学校家庭科教育連盟冬季研修会」を見学してきましたので、その様子をお伝えします!
今回は「少ない資源でより豊かに暮らす」というテーマで、環境保全アドバイザーの東 龍夫さんにお話をしていただきました。
日本で大量に消費されているアルミ缶は「電気の缶詰」と呼ばれるくらい、製造するのに多くの電気が使われているそうです。
アルミ缶を作る電力を確保するため、アマゾン川の流域では多くの森林が伐採され、水力発電を行うダムが建設されたということでした。
普段何気なく飲んでいるアルミ缶飲料が、環境破壊につながっているということに気づくきっかけとなるお話でした。
続いて、ドイツのリユースできるペットボトルの話や、繰り返し洗って使用できるリターナブルビンについて紹介していただきました。
「R」のマークがついたリターナブルビンの事は初めて知ったという方が多く、日本での知名度はまだまだ低いようでした。
最後はリデュース、リユース、リサイクルの「3R」の中でも、最初の2つの「2R」を積極的に進めていくことが大切であると東さんは説明してくれました。
ペットボトルは布やプラスチック製品にリサイクルすることができますが、ペットボトルからペットボトルを作ることはできないため、リサイクルし続けることはできません。
また、リサイクルには経費がかかるため、量が増えれば増えるほど自治体の費用負担が増加してしまうということでした。
「アルミ缶やペットボトルの飲料を買わずに、自分の水筒を持ち歩くのが理想」という東さんのお話に多くの参加者がうなづいていました。
質問タイムでは「リターナブルビンの回収場所」「布のリサイクル・リユースの方法」「東氏がリサイクルに関心を持ったきっかけ」など様々な質問が出て時間が足りないほどでした。
皆さん最後まで熱心に東さんのお話に聞き入っていました。
今回の講演によって、生活を見直すヒントを見つけられたのではないでしょうか。
環境保全アドバイザーや環境教育リーダーの講師派遣制度の利用については、こちらをご覧ください。
ご利用をお待ちしております!
環境プラザスタッフ p(♪_♪)p