札幌市環境プラザでは、環境教育の支援を目的に講師派遣を行っております。
植物、野鳥、昆虫、水生生物などの自然観察会や川遊び、温暖化やごみ、エコライフ分野の指導、解説等さまざまな分野で講師を派遣しています。
10月のリーダー派遣の中から1件、活動の様子をご紹介します。
札幌市中沼小学校の主催で行われた「モエレ沼の環境を調べよう」です。
中沼小学校の近くにあるモエレ沼。6年生は事前学習でモエレ沼の環境について考えました。予想では「濁っていて汚いから生きものも少なそう」という声が多かったそうです。今回は本当にモエレ沼は汚いのか、生き物はいないのかどうかをリーダーの皆さんと一緒に調べました!札幌市河川事業課の皆さん、そして札幌市環境対策課の皆さんも協力してくれました。
まずはモエレ沼に行き、沼の大きさやどうやって沼になったのかなど河川事業課の方に教えていただきました。
「川から沼になったのは知らなかった」という声も聞かれました。
その後、 環境対策課の方に用水路にいる微生物について教えて頂きました。子どもたちが気になっていた茶褐色の沈澱や表面の油膜のように見えるもの、その正体は微生物でした。人間が原因ではなく微生物による泥の分解から生まれる金属化合物で、沼にいる植物の肥料分になるそうです。子どもたちからは「金属が沼にあるとは思わなかった」「微生物ってすごい」「学校の池にもいるかな」などの感想がでました。
リーダーよりモエレ沼の植物について、鳥について、どんなものがいるのか教えてもらいました。そして植物が生えているから陸地と思って進むと実は沼で埋まってしまうこともある危険性についても見学しました。
水鳥の観察をしながら学校までもどりました。
双眼鏡を使ってモエレ沼対岸のカモを見ました。
「すごく大きく見える!」と驚きの声があがっていました。
学校へ戻った後は見られた鳥の復習をしたり、モエレ沼の水質検査をやってみたり、事前にリーダーが捕獲しておいた魚や昆虫などの生き物を観察したりしました!
子どもたちはスケッチしたり言葉で気がついたことを書き留めたりしてまとめていました。今回使用した生きものは飼えるものは育ててみる予定とのことです。
世話の方法や生態についてリーダーへの子どもたちの質問はなかなか尽きませんでした。
最後にリーダーより「モエレ沼は汚かった?」と聞くと、「予想よりたくさん生き物がいた」「植物が元気だからカモもモエレ沼に居られることがわかった」「泥で濁っているからといってきたないわけではない」などなど元気に感想を教えてくれました!
環境プラザはこれからも環境問題に関わる勉強会のお手伝いができるように支援をしていきます。
大人も子どももいろいろな学びがある環境教育リーダーの派遣制度をみなさんの環境学習にお役立てください。
ご利用をお待ちしております。
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環境プラザスタッフ(m・s)