12月17日(土)
対談シリーズ「林心平」が専門家にきく『温暖化ってどんなこと?』」の
第3回目が行われました。
今回のテーマは、「広大な湿原は炭素の貯蔵庫」と題し、
ゲスト講師には、NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク事務局長
嶋崎 暁啓氏をお招きしました。
サロベツ湿原の魅力や生態系の他、
環境保全における問題点など
自然環境は、様々な問題が絡みあっていることを
再認識させられる内容でした。
北海道の湿原と言えば、
一番大きい釧路湿原を最初に思い浮かべる方も多いと思いますが、
サロベツ湿原は、道内で第3位の大きさです。(ちなみに第2位は別寒辺牛湿原)
また、世界最小の哺乳類トウキョウトガリネズミや
日本最大の動く浮島「瞳沼」、
北海道内で記録されている鳥類・哺乳類は、
サロベツではほぼ観察することができるなど、
サロベツ湿原は、自然環境のおもしろい魅力がたくさんつまった場所です。
そして、この湿原は地球温暖化を防ぐ、大事な役割を担っていることはもちろんのことです。
しかし、現在その湿原は、農地開発などの理由により減少しています。
サロベツの自然とどう向き合っていくか。
湿原の保全・農業の振興・地域づくりなど、色々な立場や状況があります。
講師の嶋崎さんのお話しからは、現場で難しい問題にも真摯に向き合っている様子が
伝わってきました。
講座当日は、会場の参加者の方々からは、泥炭の再利用方法など、
具体的な提案が出るなど有意義な時間となりました。
対談シリーズは3回目まで終了。
年明けもまだまだ続きます。
これを機会に、ぜひ「地球温暖化」と向き合ってみませんか?
次回は、1月28日(土)「ペンギンの目線で見る南極の温暖化と生態系」
ゲスト講師:国立極地研究所・准教授 高橋晃周氏
(環境プラザ ss)