10月9日(日)に環境関連施設連携事業として、NPO法人環境活動コンソーシアム えこらぼさんの企画で、「親子でまるごとさけ体験」を実施しました。
秋晴れで気持ちのいい天気のこの日、8組の親子が参加してくださいました。
朝、札幌エルプラザに集合して、まずは豊平川さけ科学館に向かいます。
バスの中では自己紹介やサケについてのクイズを行い、とても盛り上がりました。
さけ科学館のスタッフさんから、サケが産卵するまでの様子や孵化してからまた川に戻ってくる話を、展示物を見ながらわかりやすく解説をしていただきました。
そして、サケを捕獲し、卵を取り出して受精させるという体験も行いました。
サケは産卵した後に死んでしまいますが、今回は私たちの手で受精させるためにサケの命を奪うことになります。だからこそ、しっかり命をつないでいく使命があるということをスタッフの方は話してくださいました。
サケ1匹が産む卵は約3,000個だという話を聞いた子どもからは、「3,000匹も生まれたら地球はサケだらけになっちゃうよ」という声が上がりました。
確かに1匹で3,000個、2匹で6,000個・・・サケだらけになってしまいます。
「大半が小さいうちに他の魚に食べられてしまうんだよ」とさけ科学館のスタッフさんがそっと教えてくださいました。
調理台に置いてあった鮭を見た子どもたちは、さけ科学館で学んできたオスメスの見分け方をさっそく披露していました。
鮭料理を教えてくださる松井先生から、鮭のさばき方や調理方法の説明を受けて、いよいよ調理開始です。
グループに分かれて、「鮭のポテトサラダ焼き」「簡単鮭ピザ」「鮭のミルクスープ」を作りました。
お母さんや先生のアドバイスのもと、慣れないながらも楽しそうに調理をしていました。
お母さんたちも、料理のレパートリーを増やすべく、先生にいろいろな質問をしつつ作っていました。
いいにおいがしてきてお腹も減りに減ったころ、鮭料理が完成してお食事タイムになりました。
自分たちで作った3品以外に、前日に先生が仕込んでおいた「いくらの醤油漬け」を使っての「いくら丼」も完成しました。
味はどれもとても美味しかったです。
お母さんも子どもたちもおかわりをしてモリモリ食べていました。
片付けをしたあとは、環境プラザで水の循環についてお話をしました。
サケも人間も住みやすくするために、水をどうやって使っていけばいいのか考えるきっかけになればいいな~と思っています。
最後に、参加者全員が感想を発表・・・。
子どもたちからは「さけの体のしくみについてよくわかった」「一番記憶に残ったのは、卵に精子をかけて受精するところ。さっきまで生きてたメスやオスは死んだけど命ってすごいなと勉強になった」「さけのミルクスープがおいしかった」といった感想が聞かれました。
お母さんたちからは「子どもと一緒に料理ができると聞いて参加したが、サケについて詳しく説明していただき大変勉強になった」「命の大切さを知ることができた」「素晴らしい内容で感激」「札幌が愛おしくなった」との声があがり、満足していただけたようです。
8組でじっくり取り組むことができた今回の事業は、参加者の意識の変化があり、得たものが多く満足度が高かったようです。
今日体験したことを、家族や友達に伝えてくださいね。
そして多くの人が、川のこと 魚のこと 私たちの暮らしのことを考えてくれると嬉しいです。
環境プラザスタッフ(N★)