環境相談では身近な生活の中から環境についての素朴な疑問や「環境教育について考えているがアドバイスがほしい」などのご相談に専門の相談員がお答えしています。
1月に寄せられた相談から何件かピックアップして紹介します。
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<相談者>
一般の方
<相談内容>
プラスチックゴミは、ほとんどの自治体では燃やされていると聞きました。
札幌市はきちんと分別することになっていますが、回収された後はどのように処理されているのでしょうか?
<対応>
「ごみ分けガイド」(札幌市)で紹介されている"資源のゆくえ"をお見せして、コークス炉化学原料やベンチ、パレット、油などにリサイクルされていることを伝え、コークス炉化学原料については、確かに燃やすのですが、リサイクルの一環であることもお伝えしました。
また、分別したプラスチックゴミについては、きちんと業者に渡され、その後の取り組みも、把握されていることをお伝えしました。
しかし、受け入れ業者は、毎年入札になるため、その割合や使途については、いつも同じではない場合があることもお伝えしました。
●ごみ分けガイド(札幌市環境局)
http://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/gomiwake_guide/download.html
●資源のゆくえ(札幌市環境局)
http://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/recycle/ichiran.html
<容器包装プラスチックの処理についての補足解説>
札幌市で回収されたプラスチック製容器包装は、公益財団法人容器包装リサイクル協会の入札を通じて、いくつかのリサイクル事業者(再生処理事業者)で、再商品化されます。
入札は毎年行われるので、何に再商品化されるかは、年度によって変わることがあります。
ちなみに、平成23年度の内容は、次のページから確認することができます。
●わたしのまちのリサイクル<北海道札幌市>
(公益財団法人日本容器包装リサイクル協会)
http://www.jcpra.or.jp/special/mytown/info/index.php?fid=6&jis_id=1100&rflg=1
平成23年度は、25,817,990 kg の容器包装プラスチックが回収され、5つのリサイクル事業者を通じて、コークス炉化学原料、パレット、プラスチック板、再生樹脂、棒・杭・擬木、土木建築用資材、工業部品、日用雑貨、その他に再商品化されています。
再商品化の内、約63%を占めているコークス炉化学原料とは、収集した容器包装プラスチックを破砕したのち、コークス炉で用いる原料炭の代わりとするもので、これを石炭といっしょにコークス炉に投入し熱分解することで、コークス(還元剤)、炭化水素油(化学原料)、ガス(発電)などの工業原料が得られます。この再商品化手法には、化石燃料である石炭の使用量削減効果があります。
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<相談者>
消費者の保護を図る活動に取り組む団体の方
<相談内容>
「スプレー缶・カセットボンベ」の廃棄の仕方について、 北海道内の一覧表を作成したいと考えているが、そのような一覧表はあるか?
<対応>
北海道循環型社会推進課に問い合わせを行い、内容をお伝えしました。
問い合わせに対する回答は以下のとおりでした。
「スプレー缶・カセットボンベ」の廃棄の方法については、各自治体によってさまざまであり自治体に任せているので、北海道で総括はしていません。そのため、北海道内の一覧表などのデータベースはありません。また、自治体によっては「スプレー缶・カセットボンベ」の廃棄の仕方に見直しを始めているところがあります。
処理方法については"穴をあけてから"ゴミに出すよう指示している自治体と、"そのまま"ゴミに出すよう指示している自治体がありますが、家庭での火災の危険性もあり、廃棄方法については検討をしているところです。
「スプレー缶・カセットボンベ」廃棄についてご不明な場合は、所属されている自治体に確認いただくことをお勧めしています。
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