札幌市環境プラザでは、多くの方が環境保全活動を自主的に展開できるよう支援するための「札幌市環境保全アドバイザー制度」と、環境教育を行う団体への支援を目的とした「札幌市環境教育リーダー制度」という、講師派遣制度を行っています。
環境保全アドバイザー制度では、環境全般、都市と環境、消費生活と環境、水辺の環境、自然観察・自然保護、アイヌ文化と環境、外国の環境保全、環境教育という分野でそれぞれの専門的知識を持った講師を講演会等に派遣しています。
12月10日(火)に札幌市環境保全アドバイザー制度を利用した、札幌市立中の島中学校の「総合学習」を見学してきましたので、その様子をお伝えします!
今回は「ドイツのエコライフについて」というテーマで、環境保全アドバイザーのビアンカ・フュルストさんにお話をしていただきました。
そして自己紹介が始まりましたが、第一声からすべての言葉がドイツ語!!
聞きなれない言葉に生徒一同あっけにとられていましたが・・・ これはビアンカさん流のサプライズ演出でした。
生徒の注目をひきつけると、すぐに流暢な日本語で講演がスタートしました。
まずは、ビアンカさんが自分で撮ったドイツの町並みの紹介です。
ドイツは一般家庭でも屋根にソーラーパネルを設置しているところが多く見られます。
売電システムが整備されており、10年もすれば元がとれるため、自然エネルギーを利用しやすい環境にあるということでした。
続いて、ドイツの学校のことやエコへの取り組みについての、◯☓クイズです。
「ドイツではペットボトルをお店に返却すればお金が戻る。◯か☓か?」といった感じで、次々とドイツの問題が出題されます。
生徒は頭の上で大きな◯と☓を作って、クイズに参加しました。
クイズの答え合わせをしながら「日曜日はキリスト教の風習で、全ての店がしまっている」「小学生は3年生になると自転車の免許をとって通学する」など、日本とドイツの違いを楽しく解説してくれました。
最後に、ドイツの公立学校で導入されている、『フィフティ・フィフティプログラム』についての紹介がありました。
生徒や職員が協力して省エネ活動を行い、節減できた光熱水費の半分が学校に還元されるというシステムです。
還元されたお金で太陽電池パネル設置や屋上緑化など、さらなる省エネのために投資する学校もあるということでした。
「省エネはただ我慢するだけではなく、かしこく実施することで快適な暮らしにつなげることができる」とビアンカさんは教えてくれました。
生徒からは「写真を使った説明やクイズで、楽しくドイツのことを学ぶことができました」と感想をいただきました。
今回の講演会は、学校や家庭で省エネを実施するきっけかになったのではないでしょうか。
環境保全アドバイザーや環境教育リーダーの講師派遣制度の利用については、こちらをご覧ください。
ご利用をお待ちしております!
環境プラザスタッフ p(♪_♪)p