1月22日(火)にNPO法人当別エコロジカルコミュニティー主催の環境の村・エコセミナー第3回が開催されました。(環境プラザ協力事業)
第3回のテーマは「アザラシと北海道の自然」で、ゲストは石川 慎也さん(襟裳岬「風の館」スタッフ)です。
アザラシの種類や生態、アザラシと人間との共存についてのお話でした。
アザラシは世界に19種類おり、日本ではその中の5種類が生息しているそうです。
生態の話の中でも、ゼニガタアザラシはニオイを頼りに親子を判断していることにはビックリしました。
襟裳岬には日常的にゼニガタアザラシが見られるほど生息していて、観光客にはとても人気があるそうですが、良いことばかりでもないようです。
アザラシは漁師が仕掛けたサケを捕らえるための網に入り込み、サケを食べてしまったり、イタズラをして売り物にならないようにしてしまう漁業被害があるというのです。
アザラシが網に入らないように対策をしているうちに、特定のアザラシがイタズラを していることがわかり、賢いアザラシがいるんだなぁと気づいたそうです。
石川さんは、野生動物との共存は地域の実情に合わせた対策が必要であると考えています。
「アザラシのイタズラには困るけど、いないとさみしい」と言っている漁師さんもいるそうです。
えりも町では、アザラシは観光資源としても自然保護の視点からもその存在は重要視されています。
主産業として漁業も盛んであるため、両者とも重要である葛藤の中で工夫しながら漁業被害の対策をしていきたいと話していました。
このセミナーに参加して、「野生動物と共存する」ということがどんなことなのか具体的な事例をとおして知ることができました。
環境の村・エコセミナー2012は残すところあと1回になりました。
2月27日(水)「アイヌと北海道の野生生物」です。
詳しくはチラシをご覧ください。
また、2月13日(水)に「環境の村 エコサロン」が開催されます。
昨年環境プラザで食の講座を行った際に来ていただいたスローフード・フレンズ北海道の湯浅優子さんがゲストです。
詳しくはチラシをご覧ください。
関心のある方はぜひ来てください!
環境プラザスタッフ(K-〇)