札幌市環境プラザでは、多くの方が環境保全活動を自主的に展開できるよう支援するための「札幌市環境保全アドバイザー制度」と、環境教育を行う団体への支援を目的とした「札幌市環境教育リーダー制度」という、講師派遣制度を行っています。
環境保全アドバイザー制度では、環境全般、都市と環境、消費生活と環境、水辺の環境、自然観察・自然保護、アイヌ文化と環境、外国の環境保全、環境教育という分野でそれぞれの専門的知識を持った講師を講演会等に派遣しています。
12月14日(金)に環境保全アドバイザー制度を利用して実施された講座を見学してきましたので、その様子をお伝えします!
環境保全アドバイザーの東 龍夫さんによる『溢れる容器包装』についての講座でした。
その中でリサイクルでも解決しない環境問題があるというお話が印象的でした。
ペットボトルはとても普及していて、リサイクルすれば環境にやさしいと思われがちだが本当にそうなのか?というお話から、ペットボトルは布やプラスチック製品にリサイクルされるが、ペットボトルからペットボトルをつくる「水平リサイクル」はできないため、リサイクルし続けることはできない。リサイクルするにもエネルギーがかかるというお話になり、参加者のみなさんは真剣に聞き入っている様子でした。
リサイクルの前に大量生産・大量消費を見直し、投入する資源やエネルギーを少なくすることが大切であると感じました。
他にも、東さんが東日本大震災後に訪れた福島の幼稚園の園庭に、モニタリングポストという本来原子力発電所の敷地内に設置する放射線測定器が設置していたというお話をしていました。
環境プラザスタッフも、私たちの生活によって、気づかないうちに離れた地域の子どもたちの生活を脅かしている事を知り、未来の子どもたちが不自由なく生活できる持続可能な社会を作るためには、私たちは目先のことだけではなく大きな視点でエネルギーのことを考えなければならないと感じました。
また、参加者の方からは「ペットボトルの回収にキャップなどをつけたまま出すとどのくらい負担になるのか?」「缶は潰してリサイクルに出すべきなのか?」など積極的に質問が出ていました。
環境保全アドバイザーや環境教育リーダーの講師派遣制度の利用については、こちらをご覧ください。
ご利用をお待ちしております!
環境プラザスタッフ(Cpom☆)