札幌市環境プラザでは、環境教育を行う団体への支援を目的とした「札幌市環境教育リーダー制度」と、多くの市民が環境保全活動を自主的に展開できるよう支援するための「札幌市環境保全アドバイザー制度」という、講師派遣制度を行っています。
環境保全アドバイザー制度では、環境全般、都市と環境、消費生活と環境、水辺の環境、自然観察・自然保護、アイヌ文化と環境、外国の環境保全、環境教育という分野でそれぞれの専門的知識を持った講師を講演会等に派遣しています。
今回は、11月4日(日)に環境保全アドバイザー制度を利用して、行われた講座を環境プラザスタッフが見学してきましたので、その様子をお伝えします!
NPO法人北海道歩くスキー協会さん主催の「環境保護講座」です。
2つのテーマでの講座があり、そのうちの1つが環境保全アドバイザー・東龍夫さんによる『「ゴミ」から地球が見えてくる』という講座でした。
日本ではリサイクル(再資源化)は進んでいるが、リユース(繰り返し使う)は進んでいない現状や、アルミ缶やペットボトルをリサイクルすることで何が起きているのかということを、東アドバイザーが体験したり見てきたことを交えながら話をされていました。
中でも印象に残ったのは、東アドバイザーが20年前にリオへ行って時の話です。
アルミ缶を作るために必要な電力を得るため、アマゾン川流域の森林を伐採しダムを作った。それは、環境を壊したというだけではなく、そこに暮らすインディオにとっての暮らしそのものである森を破壊したことでもあって、インディオの暮らしまでも壊してしまっていることになる。
缶飲料を飲むということは、地球の裏側の環境が破壊されていることだと思い、缶飲料ではなく水筒を持ち歩くことにしたという話でした。
マイバッグやマイ水筒など、ブームもありファッション感覚で持ち歩く人が増えているようですが、なぜそれが必要なのかを考えられると、ゴミや資源の問題も考えていけるのではないかと感じました。
参加者のみなさんは、メモをとったりうなずいたりしながら聞きいっている様子でした。
環境保全アドバイザーや環境教育リーダーの講師派遣制度の利用については、こちらをご覧ください。
ご利用をお待ちしております!
環境プラザスタッフ(N★)