2012年3月アーカイブ

「地球温暖化による海洋生物の変化」を終了しました

第6回2012年3月24日(土)
対談シリーズ「林心平が専門家にきく『温暖化ってどんなこと?』」

最終回 『地球温暖化による海洋生物の変化 ~その現状と対策~』を終了しました。

講師には、(株)フィッシャーマンズコンサルタント 

代表取締役 海藤 齊氏にお越しいただきました。

 

 

 

 

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生物分布域の変化や北海道周辺の魚種の変化、

海からみた温暖化対策など、調査の経験などに基づいた

貴重なお話しをしていただきました。

 

その中でも、興味深かかったのが、藻場で年間約200万トンの炭素固定が行われていることが

明らかになったということです。効果は、それほど大きなものではありませんが、

森林にくらべて、海藻藻場は1年から数年で生成され、経済効果も期待できるなど、

海からみた温暖化対策への興味が一気に高まりました。

 

環境プラザでは、来年度に向け、新しい講座をまた企画中です。

決まり次第、随時お知らせしますので、来年度も引き続き、よろしくお願いいたします。

 

札幌市環境プラザ SS

2012年3月19日(月)
ランチタイム講演会IN情報センター

「エゾサンショウウオの育ち方」が終了しました。

 

★ランチタイム講演会とは...

お昼休みに気軽に生きものの話を聞くことの出来る講座です。

生物学や環境学を学んでいる大学生や大学院生、環境関連の仕事に就いている方を

講師としてお招きし、それぞれ専門の札幌市や近郊に生息している

生きものの生態や種の多様性のもつ不思議についてお話を伺います。

 

今回は酪農学園大学生命環境学科の佐藤 拓弥さんにお越しいただき、

エゾサンショウウオの生態や生活史について、

調査の体験談も交えてお話いただきました。

 

あまりなじみのないかもしれないエゾサンショウウオですが、実はカエルやイモリの仲間の

両生類で、北海道には広く分布しているそうです。

森林と近接した雪解け水がたまった池や湿地などに生息していますが、

水や森林がきれいでないと生息できないため開発の影響により

個体数を減らしているとのことです。

一般的な生活史に加えて、1年では上陸せず幼生で冬を越す個体群もあることなど

近年の調査や研究により判明してきた事実をわかりやすくお話ししてくださいました。

講演会の後半には、環境プラザスタッフとの対談もありました。

エゾサンショウウオはどうやって上陸を遅らせているのか、個体数の調査はどのように

行っているのか、札幌市内や近郊ではどこで観察できるのか、などの情報もお聞きすることができました。

 

 

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環境プラザで飼育・展示しているエゾサンショウウオ(カンキチ)も登場しました。

調査や自然観察で大人のエゾサンショウウオは夜行性で日中は物陰に隠れるのがとても

上手なため見つかりづらいそうですが、卵や幼生はこれからの季節、日中でもとても観察しやすい

ということも教えていただきました。

 

参加した方からは「普段の生活ではまず目にすることのない生きものについて知ることができ、

良かった」という声が聞かれ、身近に生息してても気づかない生きものが実は大切な存在で

あること、そして生きものと人の共生できる環境について考えるきっかけになったようでした。

 

来月は、2012年4月27日(金)

「植物から見たエゾシカの影響とは!?」と題し、

大沼 弘樹さん(北海道大学 大学院農学院 環境資源学専攻 森林緑地管理学講座

花卉・緑地計画学研究室所属)を講師としてお迎えし、野幌森林公園で実施しているモニタリング

調査で明らかになったことをお話していただきます。

植物たちはエゾシカによる影響を本当に受けているのでしょうか?
 

どうぞお昼休みにお気軽にご参加ください。

 

(環境プラザm・s)

黒松内低地帯の生物多様性~北限のブナと朱太川~

第5回林心平が専門家にきく温暖化ってどんなこと(2012年2月25日(土))

が終了しました。

 

今回は、黒松内町役場環境政策課 上席主幹

高橋興世さんを講師としてお迎えし、

黒松内低地帯の生物多様性いついてお話ししていただきました。

 

温暖化によるブナ分布域への影響や、

新しく始まった黒松内町における生物多様性の地域戦略など、

貴重なお話しでした。

 

林心平さんが専門家と対談する、

この温暖化シリーズは、今週末の最終回を残すのみとなりました。

 

"地球温暖化"言葉は知ってはいるけど、実際はよくわらないという方、

また、

「地球によくないことは知っているけど・・・。」

そして、

「そもそも興味が持てない・・・」

 

この講座では、地球の危機を知ってもらうだけではなく、

グローバルな地球上の問題を"私たちはどうとらえるか"

そのきっかけになってもらえたらと考えています。

 

ぜひ、最終回お気軽にお越しくださいね。

 

 

2012年3月24日(土)

地球温暖化による海洋生物の変化~その現状と対策~

講師:(株)フィッシャーマンズコンサルタント 代表取締役 海藤 齊氏

 

https://www.kankyo.sl-plaza.jp/work/shinpei/2011index.html

(環境プラザS)

 

 

 

 

こどもエコクラブ第20回(最終回)の活動!

3月17日(土)は今年度最後のこどもエコクラブの活動日でした。

最終回は1年間のまとめということで、閉講式の中で1年間の活動を振り返るスライドショーを上映し、メンバーが解説をするという活動でした。

活動の前半は閉講式のスライドショーの準備、後半が閉講式というスケジュールでした。

 

P3170005.jpgまずは解説するための解説をするスライドショーの写真をみながら「こんな活動したね!」「こんな生きもの見つけたね!」と、5月から始まった活動を少しずつ思い出していきました。

 

 

 

 

 

P3170001.jpgそれから、どのスライドを誰が解説するかという役割分担をした後に、解説原稿を作っていきました。

「活動を見ていない人にも伝わるように」ということをポイントに、どんな活動だったのか、そしてその活動をしてみて感じたことを中心に原稿を書きました。

 

 

 

 

原稿が出来上がったところで、スライドショーのリハーサルをしました。

スライド送り役のスタッフへの合図や並び順や最初の挨拶などを相談し、閉講式の中での発表ということで、いつもより念入りなリハーサルとなりました。

 

P3170022.jpgそしていよいよ閉講式です。

保護者やエルプラザの館長、職員が観客として座っている前での発表に、緊張した様子のメンバー。

それでも、リハーサルよりもしっかりとした言葉で解説していました。

 

 

 

 

スライドショーを見た保護者や職員から「1年間の活動の中で一番楽しかった活動は?」と聞かれた時には「エコクッキング」「水を調べたこと」などがあがりました。

「活動の中で、新しい発見があったら教えてください」という質問には「ヒグマが思っていたよりかわいい一面があること」「札幌で使われる水の量が多いこと」「エコクッキングをして、いつもは捨てているところも食べられることを知った」といった答えが聞かれました。

さらに「活動の中で、あまり面白くなかった活動はどんな活動だった?」という質問には多くのメンバーが「ない」と答えていたことに、スタッフとしてはとても嬉しい気持ちになりました。ただ「草木染めが思ったより色が染まらなかった」という答えもあったので、来年度は草木染めをもう少し研究してみたら面白そうです。

 

P3170042.jpgスライドショーのあとは、修了証授与です。

エルプラザの岩嵜館長から終了証と、10回以上活動に参加することができたメンバーへは「ジュニアエコリーダー」の認定証も授与されました。

さらに、参加回数が多かったメンバーには、岩嵜館長手作りのおもちゃが手渡されました。

 

 

 

岩嵜館長からのお話と記念撮影を終え、閉講式は終わりとなりました。

 

P3170025.jpg最後に、今日の活動と1年間の活動の感想や気づいたことなどワークシートに書いて発表するという時間です。

「今日の活動のスライドショーが緊張した」「地球のこと、動物のこと、食べ物のこと、いろいろおどろいた」「草木染めをもっといろんなもので染めてみたい」「エコなクッキングを家でもやってみたい」「調べ物や見学が楽しかった」「今年やったことが楽しかったから、来年もエコクラブに入りたい」という嬉しい感想を聞くことができました。

 

 

 

ジュニアエコリーダー認定証の裏面には、「あなたのこれからの目標は?」という欄があり、自分にできる環境に優しい取り組みを書き、一人ずつに発表してもらいました。

★エコできることをたくさん考えたり、節水

★むだづかいなし!!

★食べられる所をすてない 

★シャワーで体を洗うとき、シャワーを流しっぱなしにしない

★水を大切にする

★エコな毎日を送る

★ごはんを残さない、水の使いすぎに注意!

★電気や水を大切に使う

 

「身近な自然」をテーマとした全20回の活動の中で、生きもののこと、水のこと、自然のものを利用して楽しむということを、自分たちで「調べる」「まとめる」「発表する」という取り組みをしてきました。

 

P3170053.jpgまとめたものは環境プラザの展示コーナーで展示をして、来館した多くの人たちに見てもらうことができました。

閉講式の会場でも、作成したすべてのものを展示しました。

自分たちが体験するだけはなく、その体験を知った人にも、自然の面白さや大切さが伝わっていったのではないかと感じています。

 

 

 

これからも、自分にできることをしながら、どんどん調べて、おうちの人や友達などたくさんの人に伝えていってくれることを期待しています!!

 

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環境プラザスタッフ(N★)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こどもエコクラブ第19回の活動!

3月3日(土)にこどもエコクラブ第19回の活動を行いました。

今回はお楽しみ企画ということで、「エコなクッキングをしよう!」というテーマで活動しました。

札幌ポトフの会の丸山奈緒子さんと松井英美子さん、北のふぞろいの野菜と果物を応援する会の中西寛代子さんを講師としてお招きして、桃の節句にぴったりの3品を作りました。

 

P3030018.jpgまずはエコな料理って何をするのか、どういうことがエコなのかを中西さんにお話していただきました。

札幌で生産されている野菜の話や流通の話を聞き、地元で作った食べ物を食べることや旬のものを食べることで、使用するエネルギーが少なくて済むということを教えてもらいました。また、今日使う食材がどこからきたものなのかも教えてもらいました。

 

 

 

P3030030.jpg次に丸山さんから調理の手順やポイントを見せていただきました。

今日作る料理は火を使うことが少なくて済むところがポイントです。

次々と出来上がっていく料理を目の前に、メンバーから「おいしそ~」という声が何度も出ていました。

 

 

 

 

P3030060.jpgそしていよいよ調理です。

3人の講師の方にアドバイスをもらいながら、グループのメンバーと協力して作っていました。

あまり家で料理をしないと言っていたメンバーも、野菜を切ったり、盛り付けをしたりたくさん挑戦していました。

 

 

 

 

 

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12時を過ぎてお腹もすいた頃、ついに料理の完成です!

今日のメニューは・・・

P3030080.jpg★サラダちらしずし

★おわんDEかきたま汁

★いちごロールもち

この3品です。

さらに、残ったご飯でおにぎりを作り、松井さんが育てた黒豆を使って作った煮豆も加わり、豪華な食卓となりました。

 

 

  P3030082.jpgサラダちらしずしは、カレー味のご飯に野菜がたっぷりのったちらしずしで、さらにそれを海苔で巻いて食べます。シャキシャキした歯ごたえの野菜とカレー味が合って美味しかったです。

おわんDEかきたま汁は、おわんに具となる材料を入れ、熱湯を注ぎ簡単な味付けをするだけでフワフワ玉子のかきたま汁となりました。

 

 

 

 

P3030081.jpgいちごロールもちは、じゃがいもで作った"じゃがミルクあん"といちごを、レンジを使って作った薄いもち生地でクルっと巻いて作る、見た目もかわいらしく、味もとても美味しい一品でした。

じゃがミルクあんの甘さといちごの酸っぱさのバランスがちょうどいい!と大好評でした。

 

 

 

 

 

P3030085.jpgサラダちらしずしをおかわりする人、いちごロールもちをたくさん食べた人もいて、自分たちで作った料理に大満足のメンバーでした。

 

 

 

 

 

 

P3030090.jpg料理を味わった後は、後片付けです。

料理実習室では粉せっけんで食器を洗います。

ここで中西さんから、粉せっけんを使った食器の洗い方を教わりました。

粉せっけんはまず、水を入れたボールの中でよく泡立てます。そして、その泡で食器を洗い、最後にボールに溜めたお湯をくぐらせると、すっかり汚れも落ちていました。使う水も少なくて済みます。

 

 

メンバーもさっそく実践です。

泡立てることに夢中になっていた人もいましたが、役割分担しながら後片付けをしていました。

 

午後は、今日の活動を振り返る時間です。

最初に聞いた中西さんの話でわからなかったところや、疑問に思ったことを中西さんと松井さんに尋ねました。

北海道では、野菜・果物・お米・お肉・魚・牛乳といった多くの食べ物を生産していてとても恵まれている土地なので、地元の食べ物をたくさん食べることができる。地元でとれた食べ物を選んで買うことにより、農家のように食べ物を生産している人たちもおいしいものを作り続けていくことができると教えてもらいました。

 

P3030075.jpgお話を聞いたり実際に調理をしたことを振り返り、環境に優しい食生活を送るために自分にできることは何かを考えて、発表しました。

「出されたものは残さず食べる」「捨てるところを少なくする」「洗い物をする時に使う水をなるべく減らす」「近くで作っているものを買う」といった意見が出ました。

 

 

 

 

最後に今日の感想を聞くと、「あまり野菜のことを気にしてなかったけど、ここでたくさん知ることができてすごくよかった」「いちごロールもちが簡単にできておいしかった」「サラダちらしずしは野菜がたくさん食べられてすごくおいしかった」「みんなで協力しておいしいごはんができてうれしかった。料理の楽しさにビックリ!」「とってもおいしかったので、家で家族と一緒に食べたいなと思った」と話してくれました。

今日のことをおうちの人に話して、家族みんなで環境に優しい食生活を目指して取り組んでくれると嬉しいです。

 

次回は、ついに最終回です!

 

 

環境プラザスタッフ(N★)

 

 

 

 

 

 

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